2019年11月17日

大腿骨頸部骨折に起こり得る合併症@ 腓骨神経麻痺

自分が整形外科看護に携わっていて思う大事なポイント。
メモがわりに残しておこうと思う。

大腿骨頸部骨折のびょうたいというかそんなもんはほうっっておいて。
高齢者が転んで起き上がれなくなったらこれを含む大腿骨近位部骨折か脊椎の圧迫骨折か破裂骨折を疑います。


で、大腿骨頸部骨折は骨折前のADLにもよりますがほぼほぼ手術適応です。
ズレが少なければ保存という選択肢もないことはないようですが、手術した方が早く離床できます。
受傷するひとの多くが高齢者ということを考えると、保存を選んで長期臥床となるとやはりそれに伴うさまざまなリスクが非常に大きくなります。


なので僕が働いている病院でも保存が選ばれることはほぼゼロ!


多くは人工骨頭置換術を実施。

腰椎麻酔で2−3時間くらいかな?搬出から部屋に戻ってくるまで。


術後のポイント。


絶対に起こしてはいけない合併症があります。
それは
腓骨神経麻痺!
これがどんなものかはググればパッと出てくるのでここで詳しく説明することはしません。
簡単に病態を説明すると・・・

 @患肢が外旋する腓骨骨頭部が圧迫される
→A腓骨骨頭部近くを走行する腓骨神経が圧迫される
→B腓骨神経麻痺が起こる。

って感じです。
この腓骨神経麻痺、なにが問題かというと神経障害のため治りにくい。
そして`足趾と足関節の背屈ができなくなる。`
背屈と言われるとなかなかイメージしにくい方も大勢いるかと思いますが、足関節を上に上げる動作が出来なくなる。っていうことです。

さらっと書いたけど、これはそのまま歩行障害につながります。
つまり、骨折してADLを回復させるために手術したのに腓骨神経麻痺が起こるとADL下げちまう!
ってことが問題なんです。

まぁ、術後だけではなく術前も起こり得る合併症なので術前からその予防が必要なんですが。。



予防で1番大事なのが
・腓骨骨頭部を圧迫しない!
ということ。
当院ではクッションを使ったり、ブラウン架台を使用したりなどなどしています。
クッションを用いる際に注意しなくてはいけないポイントは

患肢の外旋を防ぐためにクッションを使用するのであれば、股関節が外旋しないようにクッションを置く。ということ。
腓骨骨頭部付近が圧迫することを意識するあまり、その辺りの外側に置きたくなりますが、膝関節は左右には動きません!
下肢が外旋する動きは股関節の動きということをしっかり意識してください。


股関節の動きをしっかりと意識して抑えるようにポジショニングをしっかりすることで腓骨神経麻痺の予防に努めましょう。




腓骨神経麻痺が起こっていないかの観察ポイント

@足趾(1〜2趾)・足関節の背屈可否
A1〜2趾間の知覚鈍麻有無
Bティネル兆候有無

ティネル兆候もググればさっと出てくるので詳しくは書きません。

ここまで書いたことは文献とかそんなんから引っ張ってきた訳ではなく、あくまで自分が普段整形外科看護師として意識してみているポイントです。
施設によって色々観るポイントは異なるかと思いますが、皆さんの1つの参考になればと思います。

では、また。Aがあるかどうかはわかりませんが(笑)
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posted by トム at 10:00 | Comment(0) | 整形外科看護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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