2019年11月20日

大腿骨頸部骨折に起こり得る合併症A DVT

整形外科看護シリーズA
気まぐれでやっていきますので、今後も続くかどうかはわかりませんが第2弾。


下肢骨折の合併症としてはやはり無視できない。
それがDVT。
深部静脈血栓症ですね。

一般的?にはエコノミークラス症候群と呼ばれている?もの。

どんなもんかザックリ説明すると。
下肢の動きが妨げられることにより下肢静脈からの血液の還流が滞り、結果、下肢静脈内に血栓ができてしまう。というものです。

じゃあ、血栓ができて何が問題なのか?
という疑問が出てくるかと思います。

細かい血栓ならば問題にされないことも多いですが、大きいとそれが血流に乗って流れていくとどこかで詰まってしまうことがあります。
そうなると大変。致死的な場合も。

なので予防&早期発見が大切。

まずは動かせる人はベッド上で臥床を余儀なくされている時期から積極的に足関節の底背屈運動をやってもらいます。
これにより一時的ではありますが静脈血流が促進されます。

あとは積極的な水分摂取。文献等によれば1500ml/day以上が目安みたいです。
けっこう厳しめな数値ですが、まぁ目安として覚えておくといいと思います。

次にいかに早期発見するか。

パッと思いつく限りでは

・足関節背屈時の腓腹部痛の有無
・呼吸状態の悪化・Spo2低下
・患肢腫脹
・腓腹部圧痛
・採血データでのDdimer陽性

などが挙げられます。

このうち、呼吸苦やSpo2低下が出ている場合は緊急性を要するかも。DVT→PEが起こっている可能性があります。要注意ですね。

その他の症状については「必ず起こる」わけではありません。
むしろ、背屈時の腓腹部痛や腓腹部圧痛なんかは訴えがない場合の方が多いのではないでしょうか?っていうのがこれまで経験してきた臨床からの自分の印象。
だからこれらの症状がないからDVTはない!っていうことにはなりませんのでその点ご注意を。


そして、最後に採血結果のDdimer。
これもあくまで目安。
陽性だからといってDVTが絶対ある!わけではないです。陽性だったら疑いがあるって感じ。
同様に数値が高ければDVTできてる可能性が上がるっていうわけではないようです。

あくまでこれまでの経験の印象。
Ddimerが30台〜60台くらいは相当怪しいです。
逆に3桁になっててもエコーやったら実は何にもないなんてことがよくあります。

とはいえ怪しきものはとりあえず看護師判断せずにきちんと医師に報告は必要かと思います。
最終的に診断するのは看護師ではなく医師ですから。

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posted by トム at 10:00 | Comment(0) | 整形外科看護 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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